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日本の問題の「イマ」を考える

年齢によって異なる看護師の人口とニーズ

01/29/2018

 業界や職種によって年齢ごとの人口分布には大きな差がありますが、看護師の場合には若い世代が多いのが特徴です。二十代から三十代前半程度までは多くの人が働いているものの、その後になると急激に減少してしまっているのは統計を見ると理解できるでしょう。
 この統計の事実から判断すると現場では若い人しか求められていないのではないかと誤解をしてしまうことがあります。現場を見てみても確かに若い人が活躍している姿ばかりが目に入ってしまい、若くなければ働けないと考えてしまうのももっともなことなのです。しかし、現実的には実力があって指導も行えるベテランがいなくて困っている現場の方が多く、三十代、四十代となっても働き続けてくれる看護師が重宝されています。
 若い世代が多いのは離職している人が多いからであり、勤務の大変さから結婚や出産などのライフイベントによって離職して現場に戻ってこない人が多いのです。現実的には働き続けるのが無理なのかと考えるかもしれません。実際に働き続けている看護師もいるのは職場や家族からの協力を得ることができれば働き続けることが可能だからです。自分から働き続けようという意志があるかどうかが大きな問題であり、やりがいを持って働きながら、大変なときに協力を得られる状況を作っていけば問題ありません。ベテランになると教育などにまで仕事が広がっていくことになり、ますますやりがいが生まれるようになるでしょう。