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日本の問題の「イマ」を考える

業界によって充足率の偏りがある看護師

01/11/2018

 看護師が活躍している業界として典型的なのは医療や介護の業界であり、特に臨床現場で働くのは基本的な働き方として多くの人が目指しているでしょう。人口比率として見てみても医療に携わっている人が多く、介護業界で働く人も少なくはありません。全体として看護師は不足していると言われていますが、実際には医療や介護の業界での人材不足が大きな問題となっています。
 他にも行政で衛生管理を行う仕事や、教育現場で衛生指導を行う仕事なども看護師の需要があるものです。一般企業でも看護師の資格こそ必要なくてもカウンセリングをする人材として重宝されていたり、保健師の資格を持っている人を産業保健師として確保していたりすることがよくあります。このような業界で働く人は人口としては少ないものの、充足率は高くて求人はあまり見かけられないのが特徴です。
 働いている看護師の人口は全体としてあまり増えていない状況があり、市場としてはあまり大きくない行政や教育、一般企業などでは十分な人数が供給されている一方で、本来は十分な人材が働いて欲しい医療や介護の臨床現場では不足が著しくなっています。看護師を目指すときには本来の職能である医療系の技術を駆使して医療現場や介護現場で働く限りは需要が高くて就職や転職に大きく困ることはないと考えることができるでしょう。しかし、それ以外の現場で働きたいと考えたら、他の業界と同様に狭き門になっていることは留意しておくと良い点です。

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